尼 (あま) | 出家した(仏教の修行の道に入った)女性。尼僧。あまほうし。キリスト教のシスターとほぼ同じ意味を持つ。 |
阿弥陀 (あみだ) | 阿弥陀如来のこと。阿弥陀如来は、西の方にある極楽浄土の世界の中心にいるという仏のことで、「無量寿経」という経典によれば、ある国王が出家して法蔵菩薩と名乗り、生きとし生けるものの救済を願って仏となったという。念仏を唱えれば極楽浄土に往生できると説く。また、浄土宗・浄土真宗などの本尊。 |
因果(いんが) | ものには必ず原因があるという道理、ことわり。 特に、良いこと、悪いことをしたときにそれに相当する事が自分に返ってくること。また、その法則性。 悪いことをしたことが返ってきて不幸な状態。不運なめぐり合せ。 |
氏子 (うじこ) | 氏神の子孫のこと。また、同じ氏神をまつる土地に生まれた人々のことを言う。 |
氏神 (うじがみ) | 一族の祖先を神としてまつったもの。また、村や町などの一定の場所に限った土地の守り神。 |
氏寺(うじでら) | 一族が冥福と現世の利益とを祈願するために建てたた寺。 【例】藤原氏の興福寺、斑鳩氏の法隆寺 |
和尚 (おしょう、カショウ、ワジョウ) | 寺の住職。また一般に、僧侶。坊主。 また、興福寺宝蔵院の僧侶が槍術を教えたことから始まり、武術・芸道などの 師範。宗匠もよばれるようになった。 特に禅宗で呼ばれる。天台宗では和尚と書いてカショウ、律宗・真言宗・真宗等ではワジョウともよむ。 |
穢土(えど) | 煩悩によって汚れしまった場所、現世。浄土の対義語。 |
縁起(えんぎ) | 一切の事物は、さまざまな原因や条件が積み重なってできているということ。因縁。因果。そのほかの意味で、社寺などの由来または伝説。また、それを記したものも意味する。 |
往生(おうじょう) | この世を去って他の世界に生まれ変わること。特に極楽浄土に生まれること。 |
応報(おうほう) | 善悪の行いに応じてそのむくいを受けること。 |
合掌(がっしょう) | 両方の手のひらを顔や胸の前で合わせて仏を拝むこと。礼拝。インドでの古くからの礼法の一つで、南アジアなどでは挨拶にも用られる。 |
伽藍(がらん) | 僧侶たちが住んで仏道を修行する、清らかで汚れが無く、静かな所。 また、寺院の建築物のこと。 |
寄進(きしん) | お寺・神社などに金銭・物品を寄付すること。 |
祈祷(きとう) | 神や仏に祈ること。また、その儀式。 |
経典(きょうてん) | 教徒の信じるべき信仰内容や守るべき信仰生活のいましめ・ルールを示した根 本的な文献。仏教の教義のもととなる書籍、キリスト教の聖書、イスラム教のコーランの類。 |
供養(くよう) | 三宝(仏・法・僧)または死者の霊に供物を捧げること。追善供養・施 餓鬼供養・開眼供養などさまざまな種類の供養がある。 |
功徳(くどく) | よい果報をもたらすもととなる善行。善行の結果として生じる良い報い。ごりやく。 |
五戒(ごかい) | 仏教を信仰している人の守るべき5種の戒(いましめ)。普通の生活をしていて仏教を信仰している人も含まれる。不殺生(ふせっしょう)・不倫盗(ふちゅうとう)・不 邪淫(ふじゃいん)・不妄語(ふもうご)・不飲酒(ふおんじゅ)のこと。 不殺生‥殺しを禁じること。肉食を禁じている場合もある。 不倫盗‥他人の財産を盗んではいけないということ。 不邪淫‥みだらなことをしてはいけないということ。 不妄語‥嘘をついてはならないということ。 不飲酒‥酒を飲んではならないということ。 |
虚空(こくう) | 空間のこと。仏典では、一切の事物を包みこんでその存在を妨げないことが特性とされる。 |
極楽 浄土(ごくらくじょうど) | 全く苦痛のない世界で、阿弥陀仏が説法をしている。阿弥陀仏を信仰する人は死後ここへ行くという。 |
在家(ざいけ) | 出家していない人。普通の生活をしている人。また、普通の生活をしながら仏教を信仰する人、そのこと。 |
懺悔(ざんげ,さんげ) | キリスト教で、罪悪を自覚し、これを神の前に悔い改め告白すること。仏教では懺悔(さんげ)といい、過去に犯した罪を神仏や人々の前で告白して許しを請うことをいう。 |
三惑(さんわく) | 天台宗で、全ての煩悩を三種に分類したものの事を言う。見知惑・塵沙惑・無明惑の三つ。 |
地蔵菩薩(じぞうぼさつ) | 釈尊の亡くなった後、弥勒仏の出生するまでの間、無仏の世界で輪廻の中で生まれ変わり続ける生き物を教え、救済するという菩薩。一般には左手に宝珠(玉)、右手に錫杖を持つ姿で表される。中国では唐代、日本では平安時代より盛んに信仰される。 |
釈尊(しゃくそん) | シャカ・ブッダのこと。 |
住職 (じゅうしょく) | 住持職(じゅうじしょく)の略で、寺の長である僧。住持。 |
修行 (しゅぎょう) | 悟りを求めて仏の教えを行うこと |
衆生(しゅじょう) | 生きているすべてのもの。すべての人類や動物。 |
出家(しゅっけ) | 家を出て仏門(仏教の道)に入ること。一般の世間をすて、仏道修行に入ること。ま た、その人。僧。今在家(いまざいけ)ともいう。 |
出世(しゅっせ) | 仏が#衆生を救済するためこの世に出現すること。しゅっせい。 世間一般を捨てて仏道に入ること。また、その人。出家とほぼ同じ意味。僧侶。 禅宗では、寺院の長となること、高位の寺に転住すること、黄衣(おうえ)・紫衣(しえ)(いずれも僧が着るもの)をもらうこと、和尚の位階を受けることなどをいう。 また、この世に生まれ出ること。出生。 一般的には、立派な地位・身分となること。 |
浄土 (じょうど) | 仏・菩薩の住む浄化された国。もともとはあらゆる所に浄土があるとされたが、 後に、西の浄土往生という思想が盛んになると、阿弥陀仏の極楽世界を指す ようになった。また、浄土宗の略。 |
殺生(せっしょう) | 生きものを殺すこと。狩猟・漁労などをもいう。むごいこと。思いやりがなく非道なこと。 |
僧(そう) | 仏教の出家、修行者の集団。また、その集団に属する修行者。特に中国・日本では、仏門に入って仏教の修行する個人のことをいう。法師。僧侶。 |
智慧 | 仏の悟り、迷いを打ち払うこと |
鎮守(ちんじゅ) | 兵士を駐在させて、その地を鎮(しず)め、守ること。その地を鎮め守る神。また、その社。 |
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ) | 阿弥陀仏の教えに自らの体、命をささげて従うこと。これを唱えることを称名といい、これを唱えることで極楽に行けるという。 |
仁王(におう) | 伽藍(がらん)守護の神で、寺の門または須弥壇の両脇に安置した一対の半裸形の金剛力士。普通、口を開けた阿形(あぎょう)と、口を閉じた時形(うんぎょう)で作られ、一方を密迹(みっしゃく)金剛、他方を那羅延(ならえん)金剛と呼び分けるなど諸説がある。ともに勇猛(ゆうもう)・威嚇(いかく)の相をとる。 |
涅槃(ねはん) | 煩悩(ぼんのう)をなくして絶対的な静寂に達した状態。二度と生き返らない状態。仏教における理想の境地。仏または聖者の死。入滅ともいう。 |
念仏 (ねんぶつ) | 心に仏の姿や功徳(くどく)をうかべること。また、口に仏名を唱えること。善 導や法然が有名な浄土教では、特に阿弥陀仏の名号(みょうごう。仏の名前)をとなえることをいう。 |
尼僧(にそう) | 出家した女性 |
如来(にょらい) | 修行を完成させ、悟りを開いた人。また、別の世界から人を導くために来た人。 |
般若(はんにゃ) | 真理を認識する知力。最高の智慧(ちえ)。もしくは、大般若経の略。 または鬼女の面。角があり、妬み(ねたみ)や苦しみ、怒りをたたえる能面の事。面打ち般若 坊という人が創作したと伝える。 |
布施(ふせ) | 人に物をほどこしめぐむこと。僧にほどこし与える金銭または品物。また、仏教の道のこと。 |
仏門(ぶつもん) | 仏の説いた道。仏道。特に、出家することをいう。 |
宝珠(ほうじゅ) | 宝の玉。仏教ではこの球によってすべての願いがかなえられるといわれる。 |
本尊 (ほんぞん) | 信仰・祈祷の対象として、寺院の中央に安置する仏・菩薩。 |
煩悩(ぼんのう) | 智慧から遠ざけるもの。欲望・怒り・妬みなどで108こある。 |
弥勒 仏(みろくぶつ) | シャカに救われなかった全てのものを救済するという仏。ずっと後の未来に現れるといわれている。 |
無明 (むみょう) | 真理に対する無知。一切の迷妄・煩悩の根源三惑の一つ。 |
冥福 (めいふく) | 死後の幸福 |
迷妄(めいもう) | 間違ったことを本当だと思い込むことや、心の迷い。 |
夜叉(やしゃ) | インド神話で、森林に住むとされる神霊・魂。人を害する鬼神である反面、財宝神としても信仰された。仏教に取り入れられて、仏法護持の神となる。天夜叉・地夜叉・虚空夜叉などに分ける。 |
六道(ろくどう) | 輪廻をくり返し、死んで生き返りをくり返す生き物が生まれる六つの状態。すなわち、地獄・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・修羅(しゅら)・人間・天の六つ。 また、葬式で、棺をかつぐ役の人のこともいう。 |
輪廻 (りんね) | 全ての生きるものが生と死をくり返し続けることを、車輪の回転にたとえたことば。世界を生きかわり、死にかわること。同じことを繰り返すこと。どうどうめぐり。 |