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目次

  • その他
  •   新宗教について
      スピリチュアルについて
      日本の死生観
      滞日ムスリム
    神道について
    神社について  
  • インタビュー
  •   北村先生(日蓮宗)
      眉山先生(曹洞宗)
      共通点  
  • やわらか用語辞典
  • 新宗教について

    いやー新興宗教ってなんか怖いよなあ。やばい奴がやってるイメージ。

    偏見がすごいね。まあわからなくもないけど。

    全部が全部カルト宗教ってわけじゃないよ。

    そうですよ。ちなみに「新興宗教」というのは戦後マスコミなどで侮蔑的に使われていたので「新宗教」と言った方が好ましいですよ。

    「新宗教」?初めて聞いた。

    「新宗教」……一般には江戸時代末期以降に成立したそれ以前の宗教にない独自性を持った教団のことを指す。

    調べるなんてずりいぞ!

    そういえば新興……じゃなかった「新宗教」って今は減ってるイメージだな。どうして減ったんだろう。

    おそらく、SNSやインターネットが発達したので悩んでいても宗教に走らずに解決できてしまうことが増えたことがあるでしょう。また、高齢化が進む中、信仰が継承されないからでしょう。

    色々事件起こしてるもんなあ。受け継ごうだなんて思わないよな。

    実は「新宗教」の中でも減少傾向が強いのは先祖供養の色が強いものなんですよ。つまり、前に触れた「家」の意識の薄れも関係あるとも言えます。

    へえ、なんか意外ですね

    新宗教といえば国家神道体制は近代に生まれたものですね。

    え、じゃあ神道も新宗教なんですか?

     ええ!?嘘だあ!

    もちろん神道自体は昔からの日本土着の信仰ですよ。ただ江戸時代までは神仏習合で天皇も仏教徒になれたのですが、明治時代からは仏教と神道は明確に分かれ、廃仏棄釈が起こってしまいました。国家神道体制だったのでその当時の新宗教は取り締まりや弾圧にあって大変だったようですね。

    外国では宗教によって国民をまとめているって思った伊藤博文が国家神道体制にしたんだっけ。

     大日本帝国憲法で天皇は元首になり現御神という概念になっていったようです。

    国家神道体制か……今の日本は神仏習合になってるよね。結局戻っていくんだね。

     それくらい仏教も神道も日本には根付いているんだよ、きっと。

    スピリチュアル

    今回はスピリチュアルについて考えていきましょう。

    スピリチュアルって宗教かなあ?占いって感じだけど。

    宗教もスピリチュアルも、うさんくさいとこ同じじゃん。

    少し宗教とはずれるかもしれませんが今後の日本の宗教観に関わることではあるので皆さんちゃんと聞いてくださいね。

    はい。

    では、そもそもスピリチュアルとは霊的であること、霊魂などを指します。

    守護霊とかよく聞きますね。

    そうですね。ではそもそもなんでスピリチュアルが流行っているのでしょうか。

    えっと、皆不安を抱えているから?守ってもらってるってことで安心したいとか、ですかね?

    最近物騒でいつ死ぬかわからないからじゃない?幽霊とかゴロゴロいそうじゃんね。

    ニャンタ君の考えは先生と近いですね。先生は死と生の関心が少子高齢化によって高まっているからだと考えています。実際、多死社会により若者にとって死が身近で高齢者よりも霊肯定感は強いそうです

    近くでおじいちゃんおばあちゃんが見守ってるよ、みたいなのもスピリチュアルってこと?

    広く言ったらそうかもしれません。スピリチュアリストの中にはそういった亡くなった親族からのメッセージを伝える方もいますから。

    日本の死生観

    さて、ここで今までの日本の死生観について説明しましょう。今までの日本の死生観は仏教色が強く、供養を経て、仏となり、さらに浄化され、個性を無くして先祖や土地の神となるのが正常な道とされ、そこから外れ成仏できなかった霊魂が幽霊となる、というものでした。

    怨念がおんねん。

    27点

    11点

    78点。しかし昨今の日本において先祖ではなく身近な死者にしか供養や思慕の範囲が及んでいません。つまり今までの死生観と異なり先祖が重要視されていなく、面識、記憶のある死者が霊なのです。

    霊と親密であるということでしょうか?

    はい、そうですね。幽霊は成仏できなかった悪い者といった否定的なイメージでなく肯定的なものとなったのです。

    霊の概念が変わったってことだから、葬式の形式とかが変わるかもしれないってこと?

    仏教式ではなくなるのかもしれないね。

    そう、とも言い切れませんが。

    うーん…僕はそんなに変わっちゃうのは嫌だなぁ

    そういった自分の気持ちを発信していくことも大事ですよ。自分が今住んでいる場所の近くのお寺も、あなた方の意見で何か変わるかもしれません

    今後を作っていくのは僕たちだもんね

    滞日ムスリム

    そういえば昨日ムスリムの人に会ったな。なんかスカーフ巻いてた。

    確かムスリムの人って豚肉食べられないんだよな。よかったな!

    日本にはあいにく少ないからなあ、イスラム教信者。

    (食べられるものは大変だなあ。)

    ムスリムの方は毎週金曜日に集団で礼拝するのが義務だそうです。そのため集まるための礼拝施設「マスジド」「ムサッラー」の確保が重要なんですよ。

    聞いたことないです。近くには無いかも……。

    実際数はそんなに多くないようですね。しかもマスジドを建設しようとしたら地域住民の反対に遭って建設の計画が延びてしまったこともあるようです。

    まあイスラム教って身近じゃないから不安だったりするよね。

    ムスリムの方はマスジドで日本人を対象にした講演会やイベントを行っているそうです。しかしなかなか日本人が集まってくれないと。

    折角歩み寄ってくれているのにもったいないなあ。

    そういやマイアンはハラールフードを常に食ってんの?

    ハラール?

    ムスリムの人が食しても良いものをハラールフードと言うのですよ。最近はね。

    そういえばムスリムの子供は給食とかどうするんでしょうか?

    給食ではハラールではない時はなるべくその日のメニューに似せた弁当を持たせるそうで、服装も女子は中学入学頃にはスカーフを巻かないといけないので学校に許可をとらなければいけないそうです。親には負担がかかることではありますね。礼拝や断食は小学校高学年頃から義務なのですが学校が配慮してくれるかは一様ではないので難しい所ですね。

    イスラムの人って土葬だっけ。

    土葬ですね。ムスリムの定住化が進めば日本で死を迎えるケースもあるでしょう。ムスリム用の墓地確保のためいくつかのイスラム団体やマスジドが墓地探しをしているのですが近隣住民の反対に遭い計画が頓挫したこともあります。土葬に抵抗感があるようです。

    でも、今は葬式の手法が多様化してますしきっと土葬ができるお墓も増えると思います。

    さて、ここまでムスリムの現状について説明しましたが熊谷くんはどう思いましたが?

    えっと、日本はもっとイスラム教に対して理解をするべきだと思いました。これからはきっと外国人も雇用としてやってくるだろうし……。

    そうですね、理解する姿勢が重要だと思います。では具体的にどうするべきでしょうか。

    ハラールフードをもっと、スーパーとかで取り入れる。マスジドを増やす、とか?

    熊谷くんのアプローチは環境の整備ですね。化粧品なんかも考慮するべきでしょう。環境を整えることも大事ですが、それよりもっと大事なことがあります。

    大事なこと……?

     ハラールフードやスカーフはイスラム教の表面的な文化でしかありません。なぜ守るべきなのかについては触れられていません

    知らないといけないのでしょうか?

    宗教というのはその人の存在の一つでもあります。宗教の戒律はその人の価値観となるわけです。その意識下にある価値観を理解しないとやがて衝突してしまいます

    これはダメっていう理解じゃ足りないってこと?

    ……イスラム教はお互いにイスラム教徒でないと結婚できないので相手がムスリムの場合日本人が改宗してムスリムとなります。しかし日本人は単なる通過儀礼として捉えていてムスリムの価値観まで理解しようとしない。そのせいで離婚してしまうこともあるのです。

    宗教はその人の信条であり絶対的なものだからか。うーん、でも価値観まで理解すんのって難しいし、めんどくさい。

    ムスリムの女性がスカーフなどで体を隠すのは体の線を隠し、男性の好奇の目から守るためだそうです。こういった戒律が何故そうなるか理解することで厳しい戒律のある理由も知れます。それはイスラム教に対する「戒律に厳しい」といったネガティブなイメージの和らげることにもなります。

    怨念がおんねん。そこまでする必要ある?ムスリムの人と関わることなんてほとんどないよ。

    これから増えるかもしれないでしょ。

    こういう宗教の価値観を理解するというのはイスラム教でなくとも大事なことです。キリスト教でもヒンドゥー教でも。価値観を理解しないというのは摩擦が生じ、やがて衝突となります。なんなら大きな事件になることだってゼロではありません


    パキスタン、バングラデシュ、インドネシアはイスラム教が一番信仰されていますね。タイ、インドでは二番目のようです。

    神道について

    皆さんはどんな宗教を信仰していますか?

    え、何も……。挙げるとしたら……何だろ。

    うーん、仏教?伯父さんの葬式とかそうだったし。個人的にはイスラム教を信仰したいな。

    日本住みだし神道かな。でもクリスマスもあるしな……

    わからないですよね。日本は宗教が入り乱れ……習合していますからね。

    神仏習合してますからね。

    習合つうか集合じゃね?イベントありすぎだろ特に年末年始。

    さて、今回は日本土着の信仰、神道についてやっていきましょう。まずは古代から。

    歴史ですか!?うわあ嫌いだ……。

    歴史的に見ていくことでより理解を踏まえようということです。

    現状についてやっていくんじゃないのかこのサイトは。

    古代での神道の産物と言えば「古事記」ですね。「古事記」では神が殺されてもそこから新たな神や物が登場しますね。火の神のカグツチとか。そこからわかるのは死とは完全な消滅ではなく再生や変容するものだという考えがあったということですね。また「万葉集」では「たまきはる」という「いのち」にかかる枕詞があります。

    たまきはる?

     漢字にすると魂きはる。「いのち」にかかるということは魂がやってきていのちを宿し、そこを経てまた魂が戻っていくという考えが伺えますね。

     輪廻転生みたいだな。

    確かに。似ていますね。さて、次は中世!この時は鎌倉仏教が栄え神仏習合になっていきます。仏教だけでなく儒教の影響も受けていたようです。それらと習合していく中で神道に潜在する考えを詳しく言葉で表現する動きがでてきます。「神道秘説」という卜部兼友が書いたものには「神道とは生死に制約されるものではなく生死自体を生み出していく起源力をもつもの、その働きをするもの」といった内容が記されています。

     どういうことだ?

    仏みたいに生死の有る人が成るものではない、神とは生死を造るもの、みたいな?

    先生もわかりません。次は近世!

    近世では本居宣長や平田篤胤による国学が出てきます。本居は「仏教のように死後の世界に頓着しないそれが本来の神道だ。」とこの世の方が大事なのに対して、平田は「死後の魂の行方がわからないのなら神道の確立はできない。人が死んだらそうなるのか死後の魂がどこへ赴き、どういう経緯を辿るのか、生死はどのように繋がっているのか解明しなければならん。」と幽冥思想へ。そこから神葬祭、神道式葬儀の発明がされます。

    幽冥思想?神道式葬儀?

    幽冥思想というのは黄泉の国へ行く霊と神になる霊とに分かれ、良い志を持っていた人の霊は神となって神々の国である幽冥界へ行くという平田篤胤の思想です。神道式葬儀とはまあ、形式としては色々あるのですが、仏教の「極楽浄土へ亡くなった人を送る」という考えの葬式ではなく、「亡くなった人はここにとどまり先祖を守る」という考えの違う葬式ですね。

    最後に近代!文明開化の時には西欧化した時代に国学は時代遅れの思想や体制として切り捨てられるようになります。古い体制と思想では西洋列強国に伍していけないと近代化していきましたが、いざ成功すると脱亜入欧から国家主義的なアジア主義に。その際に国学は利用されていきます。捻じ曲げられてですが

    なんか怖いね……。

    「日本国体論」という形で国学は利用されていきますが平田派の国学は明治十年代から大正にかけ大きく後退していきます。その代わりが「民俗学」です。「民俗学」では口承の中で民衆がどのような神観や死後観を持っていたのかを探求していたようです。民衆の死後観としては自分が死んだら祖先様にまじって自分も子孫を守るだとかですね。

     俺と一緒だ!

    今でも続いている考えだなと思うことも多いですよね。

    神社について

    皆さんの近くには神社がありますか?

     ありますよ!今年の初詣のおみくじは大吉でした!

    それはよかったですね。さて、今回は散々やった神道についての現状をやっていきましょう。

    やっとか。

    神道を表すものといえば神社。大日本帝国憲法の国家神道体制がなくなった後、日本は「政教分離」の原則により法律で町内会・隣組が神社の奉納金や祭典費を集めることを禁止され、また国から無償貸与される公用財産だった土地が普通財産になってしまいました。

    負担が……神社にはダメージですね。

    そうですね。でも地域神社にダメージだったのは地方の過疎化らしいです。神職の手当てがままならない状況もあるそうで。一方過密地域では古い氏子が減少するかわりに氏子意識をもたない移住者が増加してしまったそうで。

    氏子?

    氏子とはその土地の氏神におまつりをする人。神社によって氏子区域が決まっていてそこに住み、祭りに参加しないと氏子にはなれません。

    僕は神楽をやったことあるよ。氏子ってことか。

    ヒノカミ神楽!円舞!

    グワーッ!勇者よ、やるな……。

     お前知らないだろ。

    おお!今やそういう祭りに参加する若者は少ないですからね。やはり神社の現状を打破するのはそういった祭りや芸能の継承が大事です。移住人口の奪い合いではなく交流人口、関係人口を豊かにする方が大切です。

    しかし、祭りに参加しようとする人なんて今どき少ないのではないでしょうか。

    確かに住民の内発性が大事ですよね。どうしたら関心を持ってもらえるか、それが神社の課題ですね


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