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目次

  • 現状と未来*
  •   墓じまい
      寺じまい
      過疎化によっておこること
      政府と今の仏教  
  • 未来予想
  •   仏教がなくなる!?

    墓じまい

     皆さん、お葬式に行ったことはありますか?

    行ったことあるよ。伯父さんがとんかつになったからね……。

    それは……ご愁傷様です。

     俺、とんかつ大好き!ありがとな!

     もう少し言葉を選びましょうねニャンタ君。

    ごめんさい。ところでお葬式と宗教って何か関係あるんですか?

      日本の葬式はほとんどの方が仏教式葬儀です。ある意味身近な宗教ですね。

    言われてみればそっか。南無阿弥陀仏って言ってた。

    そういえば最近「断捨離」とか「墓じまい」とか聞くね。

    何それ?

    「断捨離」というのは身の回りの物を整理すること、つまり亡くなった後に親族に手間をかけさせないように掃除しておくことですね。「墓じまい」というのは地方や故郷の墓を整理することです。

    墓をしまう、なんて悲しいね。どうして「墓じまい」をするようになったんだろう。

    もう地方のお墓の管理ができないと墓の継承を途絶するようになってしまったんです。都市部に人口が集中していることや「家」の結びつきが薄くなったこと、核家族化、少子高齢化など考えられるでしょう。

    元々葬式は「家」の儀礼的な性格が強かったって聞いたことあるよ。

    今は「家」より「個人」が強くなっていますからね。「自分葬」という言葉を聞いたことはありますか?

     自分を葬る……じ、自殺?

     絶対違う。

    「自分葬」というのは寺院や葬祭業者などを依頼せず仲間同士で手作りの葬儀を実現しようとすることですね。

     おいらのところそうだったかも。伯父さんがエンディングノートを書いてあってあまりお金はかけずに近しい親族だけでやってほしいって。

    最近ではそういう葬儀の簡素化進んでいるようですね。「直葬」や「家族葬」とか。マイアン君のところは「家族葬」ではないでしょうか。

      うーん、多分そうなんだけど伯父さんはなぜか赤いバラだけはいっぱい葬儀場に置いてくれって。簡素、なのかなあ。

    なるほど。でもそれも良いのではないでしょうか。先ほど言ったように葬式は「個人化」が強くなっています。今は「他者(親など)をどう葬るべきか」ではなく「自分自身がどう葬られるか」が重要視されています。>葬儀は死んでゆく者の最後の自己表現とも言えるというわけです

    寺じまい


    日本にはお寺がたくさんあるんですよ。
    その数は2015年時点で、コンビニより多いんです。

    そんなに!近くて便利じゃん!

     
    数が多いだけあって、敷地内に駐車場を作ったり、不動産を経営したりしないと生活ができないお寺も多いようです。

    そう言われてみるとお寺の近くに駐車場をよく見る気がするね

    そもそもお寺とかお坊さんってどうやってお金もらってるの?

    主な収入源は衰檀家(だんか)からいただくお布施、葬儀などの時にもらうお金ですね。

     檀家って何?

     僕も聞いたことはあるけどどういうものかはわからないな

    檀家は、簡単に言うと特定の寺の信者のことです。檀家は葬儀やお墓の管理などを特定の寺に代々任せて、その代わりにお布施などでお寺に経済的な支援をしているんですよ。

    じゃあどんどん檀家を増やしてお布施の金額を上げたらめちゃくちゃ稼げるじゃん!

    そんな単純なものなの?

    お寺がそんな事したら元々の檀家の人も怒るんじゃないかな

    江戸時代、日本では檀家になることが義務付けられたため既にどこかの檀家になっている家が多く、檀家をやめるのにもお金がかかるので増やすのは難しいですし、お布施も地域によって大体決まっていたりするのでそういったことは現実的じゃありませんね

    そっかーがっかり

     そもそもニャンタはお寺の人でもなんでもないでしょ

    過疎化によっておこること

    それどころか、近年では地方の過疎化などに伴って一部の寺院が消滅の危機に瀕しています。皆さん、「寺じまい」という言葉を聞いたことはありますか?


    知ってます。お寺を継ぐ人がいなくてお寺が無くなることですよね。

    はい、その通り。ではどうしてお寺を継ぐ人がいないのでしょうか。

    みんな田舎なんかよりオシャンティーな街に行きたいからだよ。地域の人が少なくなるほど檀家も少なくなるよね。


    都市部は経済的に発展していますからね。合ってますよニャンタ君。 都市への人口移動によってお寺と檀家の交流が減り、仕事が忙しくお墓参りもできないという理由で離壇*して改葬*する人も増えています

    *離壇‥‥寺院と檀家がその関係を断つこと
    *改葬‥‥いったん葬った遺骸を、改めて他所に葬りかえること
    確かにお墓参りのために遠い地元に帰るなら、近くに移動させた方が行きやすいもんね

    少子高齢化もあるんじゃないかな。代々受け継ぐものだけどお寺を支援する子孫もいなくなっちゃうし

    ですね。少子高齢化や都市部の人口集中により寺院の経営基盤が揺らぎ「寺じまい」をするようになってしまったんです。

    さっきも言ってたけど、檀家をやめるのって大変なんじゃないの?

    そうですね。実際改葬するにあたってのトラブルも多く、お寺と檀家の関係が悪化したり、数年ぶりに墓参りしに行ったらお墓が消えていたりなんてこともあります。

    お寺からしたら檀家が減ることは収入が減るってことだから、死活問題だもんね

    はい。過疎が深刻がした地域だと、寺が空き家状態になっていたり、何軒ものお寺の住職を掛け持ちしている住職さんがいらっしゃたりします。

    政府と今の仏教

    お寺は社会の問題や変化にもかなり存続を左右されるんだね

    国で保護したりできないのかな?歴史も長いし

    日本には政教分離の原則*があるから、国の支援は期待できませんね。
    東日本大震災の時に被災した寺院などもこの原則かあるため民家などとは違って支援金が得られず、復興があまり進まなかったケースもありました。

    *政教分離の原則‥‥信教の自由を保障するために、正義と宗教が相互に介入しあうことを禁止すること。日本憲法は第20条、第89条に採用している。
    宗教としての制約もあるんだね

    話を聞いてるとなんかお寺って大変そう

    これからお寺や仏教は日本からなくなってしまうのかな?

    それはわかりませんよ。お寺の形態も社会の変化に対応して変わってきています。
    これから仏教の未来についてみて、かんがえていきましょう。


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